アメリカのクリスマスツリーの意味合い

クリスマスツリーを買った。


生のもみの木。


アメリカに来たし、

大きなツリーを飾るんだ!

子供たちもきっと喜ぶ!

すごく意気込んでいた。


毎年使える組み立て式もいいけど

生木も憧れるな。

どうしよう、どうしようっ!


でも大きいの買うとなると、

あのオーナメントたちが小さすぎて

全然目立たなくなるな...


私は今年、

コロナ始まって以来

初めての帰国を果たし、

アメリカ入国前の1ヶ月を

東京の実家で過ごした。


その際に、

母から「うちはもう飾らないから」と

私たち兄弟が子供のときに

ドイツで買ってきた

木製のクリスマスオーナメントを

譲り受けた。


我が家のトラディションである。


毎年、

クリスマスシーズンになると、

姉と兄と

その素朴なオーナメントのセットを

我が家のささやかなクリスマスツリーに

飾り付けたものだ。


上の写真の

小さなオーナメントたちがそれである。

思い出が詰まった子たちだ。


大きなオーナメントは

アメリカに来てから

子供たちと買ったもの。


意気込んでいた私は、

この子たちは目立たなくなりそうだけど

仕方ないか....

大きなツリーに似合うオーナメントを

揃えなければ!


と、どこか違和感を感じながら

焦っていた。


ツリー情報を集める中、

アメリカではよく、

小さなプレゼントに

オーナメントを1つ

贈りあったりするという

記事が目に止まった。


大切な友達から貰った1つ。

旅行の思い出に1つ。

我が子の初めてのクリスマスに1つ。


そうやって、

少しずつ集まった思い出たちで

ツリーを飾るのだと。


だから、完璧に

オシャレに飾り付けられた

ツリーというよりは

統一性がやや欠けて

ちぐはぐだが、

それぞれの家族の思い出が詰まった

特別なツリーが出来上がるのだと。


もちろん、

全ての家族がみなそうであるわけでは

ないだろうが、

オーナメントを贈り合う

部分だけを見ても

クリスマスがいかに

アメリカ人にとって大切なものかを

感じたのだ。


ただのお飾りではなく、

長い年月をかけて

作り上げていく

家族のヒストリー的意味合いが

強いのだと。


そして、それを美しいなと思った。

私もそれを感じながら、

思い出たっぷりの

ツリーを作り上げたいと。

すぐに大きなツリーを買って、

綺麗に飾り付けたい気も

まだしていたけど、


渡米して2ヶ月、

様々な大きな買い物をして

疲れ気味だった私の心と

(買い物は決断の連続)

その文化がしっくり合って、

今年は無理せず、

大好きなオーナメントたちが

輝ける可愛らしいサイズの

ツリーを買うことが

いいような気がした。


ちなみに生木のツリーは

大きなホームセンターや

この時期出てくる

ツリーステーションなるもので

簡単に買える。


この子は50ドルくらいだった。

みんな大きなお気に入りの1本を

探して車に括りつけて

持って帰る姿が

なんだか見ていて心が温まる。

来年は余裕のある心で

大きなツリーを子供たちと

楽しめたら嬉しい。

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