メイドの手帖

少し前に一気に見てしまった

Netflixドラマ「メイドの手帖」


夫による精神的DVから

娘と自分を守りため家を飛び出し、

路地生活、メイドの仕事の最中にも

「書く」ことで少しずつ

自分を救っていくストーリー。



シングルマザー、貧困、裁判と

踏んだり蹴ったりで

観てるこちらの呼吸も苦しくなる

場面が続くが、

最後は明るい気持ちになれる。


観てから、2ヶ月経った今も

時々思い出すシーンがある。


主人公アレックスが夫から逃げて

DVなどから逃げてきた女性を匿う

一時シェルターに逃げ込んだ時。


その施設内の

無料の古着屋で

服を選ぼうとする場面だ。

端正に並べられた服、

ショッピングバスケット、

キャッシャー、

全て無料なのに

まるで本物のブティックのような

古着屋に圧倒されたアレックスは、

「何を選んでいいか、わからない....」と

何も選ばずに帰ろうとする。


それを同じシェルターの住人で

そのブティックの店員が呼び止める。


「初めはみんな圧倒される。」

「私も好きな色を思い出すのに

数週間かかったわ」


と、着の身着のままできた

アレックスと娘に

とりあえずの服を見立てて

ショッピングバックの中に詰める。



ストーリーの中では

あまり重要ではないかもしれないが、

この小さなやり取りを

ふと思い出すのだ。


好きな色を思い出すのに、

数週間かかる人もいる....

幸い、私はDVなどの

深刻な被害にあったことはないが

なんだかこの気持ちが分かる気がしたのだ。


私も特に母親になってから

自分が本当に好きな色について

考えたこともなかった時期があった。


あるものの中から

これでいいかなと、深く考えず選んでいた。


それを続けるうちに、

自分が本当に好きな色が

分からなくなっていた。


それでいいも悪いも、

そんな自分にも気づいていなかった。


私の人生こんなもん。

なんとなく幸せだけど、

こうやって残りの人生もなんとなく

生きていくのかな。


そんな感じだったが、

とある事件が起こり、

強烈に

「めちゃくちゃ幸せになりたい!」と

心理学、植物療法などの勉強を

深めていった。


脱線したが、


自分が何色を好きか、

どんなデザインがいいか、

何をするのが好きか、

どんな味が好きか、

どんなところに行きたいか、

何をしたいか、

子供の頃は素直に言っていたことを

大人になるにつれ、

自分自身にわざわざ聞いてあげると

いう作業をほとんどして来なかったなと。


感覚的に

この中では青よりか赤...かな...

白は汚れるから、黒かな....

みたいな感じで選んできたが、

わざわざ自分に聞くということを

してこなかった。


「ここには青と赤しかないけど

本当はどの色がよかった?」

「汚れ関係なかったから、どの色がいい?」


叶わなくても聞いてあげること。


このように、

自分に質問し、聞いてあげることを

繰り返すうちに

自分との繋がりをより強く感じ、

孤独が癒えて、安心感の中で

生活できるようになってきたのだ。


自分が何を好きかを思い出すことは、

本当に大事なことである。


一応自分の好きな色を感覚的に

選んできた場合も、

わざわざ言葉で聞くということを

しているかは、とても重要だと思う。


ちなみに

植物療法(フィトテラピー)では、

こればっかである。


この香り好き?

この味はどう?


自分との対話力を上げる

ツールとしては、

最高だ。


そんな余裕ない!

そんなん無意味だ。

そう思う気持ちも

もちろん分かるが、

明らかに幸福度を

左右すると思うのだ。

自分の好みを、

自分が聞いてあげる

(聞くだけでいい)と

このドラマの彼女みたいに

自分の人生がどんどん我が手に

戻ってくる。

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